温泉指南

温泉指南(一覧)

温泉の成分

HOME: 温泉指南 | 温泉法 | 温泉の入浴法 | 温泉の適応症 | 温泉の成分 | レジオネラ症 | 温泉雑学 |

単純泉 (単純温泉)
各温泉成分が少量ずつ含まれている温泉で、日本で最も多い泉質です。
色々な効能がほどよくミックスされ、刺激も少ないので誰でも安心して楽しめます。
特にアルカリ性単純泉は美肌効果があり 「美人の湯」 とも言われています。


【浴用適応症】
高血圧・動脈硬化・美肌・不眠症・疲労回復


二酸化炭素泉 (炭酸泉)
炭酸ガスが溶け込んだ温泉でソーダ水のような気泡が肌につく事から 「泡の湯」 と言われています。
また、炭酸ガスが血管を拡張させ、血液の循環を良くし血圧を下げます。
心臓に負担をかけない事から 「心臓の湯」 とも言われています。
泉温は低温ですが、低温でも温まります。


【浴用適応症】
心臓病・高血圧・動脈硬化・じんましん・やけど・きり傷・貧血・更年期障害・不妊症・冷え性

カルシウム・マグネシウム-炭酸水素塩泉 (重炭酸土類泉)
沈静作用のあるカルシウムやマグネシウムを多く含みます。
痙攣(けいれん)を緩和し炎症を抑制してくれます。
アレルギー性疾患、慢性皮膚病、じんましんに効果があります。
飲用すれば利尿作用があり、痛風、尿酸結石、膀胱炎などに効きます。
また、血糖値を下げる作用もありますので、糖尿病にも良いそうです。

【浴用適応症】
皮膚病・アレルギー性疾患

ナトリウム-炭酸水素塩泉 (重曹泉)
皮膚の角質を軟化させて、分泌物を乳化させる作用があります。
皮脂を洗い流し、肌をきれいするため 「美人の湯」 と言われています。
入浴後は皮膚表面から体熱が放散されやすく、清涼感があります。
「冷の湯」 とも呼ばれ、夏でも楽しめるお湯で飲用すると胃腸病や肝臓病に効果があり 「肝臓の湯」 とも呼ばれます。

【浴用適応症】
美肌・やけど・きり傷

塩化物泉 (食塩泉)
文字通り塩分を含み、なめると塩味がします。
入浴後、肌に塩分がついて汗の蒸発を防ぎ、保温効果がある事から 「熱の湯」 とも呼ばれています。
塩分濃度の低いものなら飲用する事ができ、便秘や胃腸病に効果があります。
(高血圧や腎臓病の方には禁忌ですので注意が必要です。)

【浴用適応症】
皮膚病・やけど・きり傷・不妊症・女性性器疾患・冷え性・リウマチ

ナトリウム-硫酸塩泉 (芒硝泉)
血圧の降下作用があり、高血圧症に効果があります。
また、飲用すれば糖尿病、肥満症、胆道疾患などにも効き目があります。

【浴用適応症】
高血圧・動脈硬化・肝臓病・肝炎・水虫・美肌・きり傷・更年期障害・不妊症・冷え性・不眠症・肥満症・リウマチ

カルシウム-硫酸塩泉 (石膏泉)
鎮静・消炎作用があり、打ち身・ねん挫などに効くとされています。
飲用すれば皮膚のかゆみにも効果的です。

【浴用適応症】
高血圧・動脈硬化・肝臓病・糖尿病・皮膚病・美肌・やけど・更年期障害・便秘・冷え性・不眠症・リウマチ

マグネシウム-硫酸塩泉 (正苦味泉)
「脳卒中の湯」 と言われ、動脈硬化の予防や麻痺の改善に効果があります。
飲用すれば糖尿病、肥満症、胆道疾患などにも有効です。

【浴用適応症】
高血圧・動脈硬化・胃腸病・肝臓病・胆石

明礬泉 (アルミニウム-硫酸塩泉)
泉質が酸性で、皮膚粘膜をひきしめる作用があります。

【浴用適応症】
水虫・多汗症

含鉄泉 (鉄泉)
鉄分を多く含み、空気に触れると無色透明から錆色に変化します。
入浴すると鉄分が皮膚から少量吸収され、鉄欠乏性貧血によく効きます。
また保温効果が高いので
「温まりの湯」 とも言われています。
炭酸鉄泉、緑ばん泉 (鉄-硫酸塩泉) などに分かれており、緑ばん泉は鉄以外にも
銅・コバルト・マンガンなどを多く含むので造血作用が強いとされています。

【浴用適応症】
湿疹・貧血・更年期障害・リウマチ

硫黄泉 (硫黄泉・硫化水素泉)
特有の硫黄臭があり、空気に触れると黄白色に濁るのが特徴です。
発生する硫化水素ガスが血管を拡張させ、動脈硬化や心臓病に効果がある事から 「心臓の湯」 と言われています。
殺菌・漂白作用に加えて皮膚をなめらかにする
「美人の湯」 の一つでありますが
刺激が強いため皮膚粘膜の敏感な人や肌が乾燥している高齢者には向きません。
飲用すると便秘や糖尿病に効果があります。
浴用・飲用ともに刺激が強く、湯あたりしやすいので注意が必要です。
また、貴金属を黒く変色させるので、アクセサリーは外して入浴して下さい。

【浴用適応症】
心臓病・高血圧・動脈硬化・糖尿病・皮膚病・美肌・きり傷・便秘

酸性泉 (酸性泉)
酸性の為、殺菌効果が強く、水虫、湿疹、女性性器疾患などに効果があります。
刺激が強く、ただれを起こす事もあるので、高齢者や肌の弱い方には向きません。
入浴後は真水のシャワーで洗い流して下さい。

【浴用適応症】
慢性皮膚病・湿疹・水虫

放射能泉 (放射能泉)
ラジウム泉とも言われます。
ラドンを含有いたしますが入浴で人体に害はありません。
揮発するラドンを吸入する事で様々な効果が得られます。
鎮静作用があり自律神経の過敏症やストレスに効き、卵巣・睾丸の機能も高めます。

【浴用適応症】
高血圧・動脈硬化・痛風・循環器障害・胆石・不眠症・ノイローゼ

トゴール泉
新潟県栃尾又温泉付近から産出される風化鉱物トゴール・ウオームタイト。
この鉱物を通す事により温泉の湧き出す現象を人工的に作り出す事が可能。
天然温泉に近い泉質をもつ準天然温泉になります。
鹿児島県大隅地方にはこのシステムを採っている温泉施設が多くあります。

【浴用適応症】
神経痛・リウマチ・肩こり・腰痛