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【特集】冠岳温泉


山々に囲まれた冠岳温泉
〜若番頭さんの笑顔で迎えられ・・・・えっ?〜

この日管理人はオープンしたばかりの冠岳温泉にいつもの出で立ち(カメラバックと温泉道具・・・不気味としか言えないのだが・・・)で訪問した。車を降りるなり施設の関係者の方が近寄ってきて「写真撮影の方ですか?」と訊ねてきた。取材が結構多いんだろうなあと思い「ハイ」と答えると建物に案内された。若番頭さんが笑顔で迎えてくれた。とりあえず事情を説明すると反応が微妙だった。どうやら今日は雑誌の取材が来るとの事で準備をしていたらしい・・・。
当然、案内してくれた方も雑誌社の人間だと思ったらしく・・・。程なくして雑誌社の方が来られた。しかし、六三四城も捨てたもんじゃなかった「インターネットで『鹿児島』『温泉』で検索したら一番目に出てくるHPの方ですか?」と若番頭さんから聞いてきたのだ!!
いや〜温泉紹介続けてきてよかったよ・・・と思った。「有名な方が来てくれるなんて、ありがとうございます。」何て言われた日にゃ気張らんなら!
(乗せられやすい単純な管理人である・・・)


〜マイナスイオン陶板浴と自然に溶け込む露天風呂〜

紫色の暖簾をくぐり施設内へ。
明るい室内に入ると新しい木の香りが包み込む。浴室に入ると勢い良く浴槽に注がれる水の音が心地よい。
「新しい温泉だからか?きれいだからか?」
何となくいつもの温泉とは違った感覚さえあったのは紛れも無い事実で一気にリラックスモードへ突入の管理人だった。
「きれいに使わなきゃなんねぇ」
と思うのが自然で頭から体まで全部石鹸でゴシゴシ洗ってから内湯浴槽に向かった。薄黄色の単純泉、電気風呂と超音波浴も浴槽内に取り入れられていた。これならばいたって普通の浴槽なのだが冠岳温泉は一味違う演出があった。足を入れて浴槽底面の不思議な感覚・・・陶板が敷き詰められていた。浴室壁の看板にはマイナスイオン陶板浴と書かれていた。『マイナスイオン測定で2,500個/cc以上の陶板浴』。鹿児島市内の温泉施設でも取り入れられているのだが、こちらは周辺の自然の美しさもあってか効果もよりいっそう期待出来そうだ。『2,500個/cc』がどんだけのものなのか専門家でないので分からないのだが・・・。「温泉は気持ちいいと思って入るのが一番!!」の管理人には視覚的にも尚更効果があったように思われる。

マイナスイオン陶板浴の効果なのか・・・?


脱衣所と水風呂、マイナスイオン陶板浴


三角屋根の露天風呂

「露天風呂、露天風呂・・・。」

『オイ、管理人貴様やる事全部やってからのんびりせんか!!』と良心さんに諭され、いざ外へ!

冬の寒さも内湯ですっかりあたたまった体には一服の清涼剤のような感覚でしかなかった。コンクリートの通路には玉石が埋め込まれて程よく足裏を刺激して気持ちが良い。ログハウス調の半三角屋根が設けられた露天風呂。大小の岩を座る人の体勢を考え配列した体に優しいつくりの岩風呂は実に心憎い。
「ここまで計算しているとは半身浴にはうってつけだ・・・やるねえ(中尾彬風)」
冠岳温泉をつくった工事業者はかなりのやり手である。(お前に言われたかあねぇよと聞こえてきそうだが・・・。)
内湯よりやや熱めのお湯なのだが、これまたゆっくりと温泉をたのしめる。山々の静かな景色が心を落ち着かせる。ゆっくり注がれる温泉の音しか聞こえない・・・極楽である。
若番頭さんが「女性用の露天風呂は景色がいいんですよ。」
と本当に優しい笑顔で語っていた。女性の皆さんは乞うご期待である。余談だがこの若番頭さんは本当に腰が低くて笑顔を絶やさない方なので非常に好感が持てる。だからこそ特集ページをつくらねばと思った管理人であった。
〜地域のコミュニティ施設としても〜

訪問したこの日、温泉内で地元の方とふれあいもあった。話をしていて一番印象深かったのは、冠岳集落におすまいの高齢者の方が
「兄さん、アタイやなあ(私はね)、もう家の風呂には入らんで、毎日コケ(ここに)来ようっち思っちょがよ。友だっ(友達)にもあゆっで(会えるから)なあ。」
とニコニコしながら話した言葉だった。
冠岳集落は過疎化がすすみ冠嶽園などの公共施設はあるのだが集落の方々には誠に申し訳ないがさびしい地域である事は間違いない。しかし、この冠岳温泉が出来た事でここが地域のコミュニティ施設としての役割をはたせるのではないか?敷地内にうどんを提供する食事処、そして地元の生産者の方々が持ち寄った野菜を販売するスペース。冠岳温泉に入ること、野菜を持ってくる事が高齢者の生きがいづくりへとつながれば・・・と管理人は冠岳温泉を後にしながら考えた。

野菜が100円で販売